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パソコン・周辺機器・ソフトウェア

パソコンを買うのだけれど、どれを買えばいいか?
そういう質問をたまに受けますので、私の個人的な独断と偏見にもとづいてお勧めする機種や、持っていると便利な周辺機器、そしてソフトウェアを購入する上で参考になるかもしれない意見を書いておきます。

※注
これはあくまで私の個人的な見解であり、学校の立場を代表するものではありません。
そして私はThinkPadユーザーでもありますが、それ以上にMacをこよなく愛するユーザーです。
あくまでも自分にふさわしい選択をする上での参考として利用してください。

  1. OS
  2. ノートパソコン
  3. デスクトップパソコン
  4. 周辺機器
  5. ソフトウェア

LAST UPDATE: 2012年2月

オペレーティングシステム

Macか、Windowsか

10年前に比べるとWindowsもそれなりに使いやすく、Macもそれなりに安くなってきたので、値段と見た目が納得できるものを選べばそれで良いでしょう。

Windowsを選ぶならセキュリティ面で気をつけるべき点が多くあります。一方、Macも無条件で安全だというわけではありません。Windowsを狙うウィルスや悪意のあるソフトウェアの方が圧倒的に多いというのは本当ですが、Macなら絶対心配ないというのも間違っています。いずれにせよ注意は必要です。

ノートパソコンの場合、移動時のネットワーク関係の設定などを考えると、MacOSXの方が圧倒的に使いやすいと私は思います。その種のユーティリティが付属するWindowsマシンも増えましたが。
一方、周辺機器やソフトウェア、各種サービスのサポートではやはりWindowsの方が有利です。Windowsだけに対応した製品やサービスも数多くあります。ただ、プリンタやスキャナ、デジタルカメラといった一般的な周辺機器の使用においては、よほど古いものでない限りどちらを使っていてもほとんど問題はないはずです。

CADや3D系のアプリケーションにはWindowsでしか使えないものも多いので、絶対このアプリケーションを使うという場合はWindowsを選ぶしかありません。ただ、同様の作業が違うソフトウェアで出来ないわけではありませんし、WindowsでもOSXでも使用できる3Dアプリケーションも多数あります。

ゲームに関して言えばWindowsの方が圧倒的にリリース数が多いと言えます。

また、地デジの放送を録画(あるいはムーブ)したDVDをMacで「そのままで」見る方法は今のところありません。もっともWindowsでもCPRM対応の再生ソフトウェアとドライブの両方が無ければ見られませんし、Macの多くはドライブ自体は対応しているので、Windowsをインストールして対応した再生ソフトウェアがあれば見られます。いずれにせよ問題の原因はCPRMなのでそれさえなければ何も問題はありません。

以上のような点を考慮してOSを選択すれば良いと思いますが、今のMacならWindowsのOSを購入すれば一台でMacOSXとWindowsXP/Vista/7を両方起動して使うことができますし、Parallels DesktopVMware Fusionを使えばMacで動くアプリケーションとしてWindowsを使うこともできます。

スタイル別の検討 ↑top of this page

ノートか、デスクトップか

経験から言うと、学生時代はノートパソコンの方が良さそうです。13〜15インチ程度のディスプレイと光学ドライブを搭載したモデルであれば持ち運びもそう苦にならないでしょう。
ディスプレイは大きさだけでなく、解像度(液晶の画素数)もチェックしておくべきです。インチサイズだけ大きくても液晶のドット数が同じであれば、見やすくはなりますが作業できる範囲は同じです。
MacであれWindowsであれ、おそらく15万円程度の予算をみておけばまあなんとかなるというところでしょうか。

だいたい何でも良いわけですが、一台しか使わない前提でNetbookといわれるカテゴリのものを買うのはあまり勧めません。

同じ性能であれば、デスクトップの方が安い傾向があるので予算が厳しい場合にはデスクトップを選択することになるかもしれません。逆に同じ値段であれば、より高い性能のものが手に入ります。大きな画面を選択できる点も魅力です。

ノートパソコン ↑top of this page

MacBook: Apple Computer

とりあえず一台ノートパソコンということなら13インチのMacBook AirまたはMacBook Proを買うでしょう。
10万円前後の価格ですから、同等の機能/性能のThinkPadやVAIOなどと比べてもコストパフォーマンス的にはいい勝負でしょう。中身を考えると、Macが高いというよりは、冗談みたいに安く売っているMacは無いというだけです。
(価格はApple Store for Educationにおける学生・教職員向け価格:以下同様)
とても美しいノートパソコンです。

ThinkPad: IBM→Lenovo

私が現在個人的に使っている唯一のWindowsマシンはThinkPadです。
しっかりと作られていますし、無駄なソフトウェアが入っていないのは好感が持てます。逆に言えば必要なソフトウェアを購入しなければほとんど役に立ちません。
IBMからlenovoになって最近ではDell並の(冗談みたいな)値段で期間/台数限定で売られていることがあります。中身もそれなりですが、6〜7万円程度であれば魅力的です。
安いものは中身も当然値段相応だと思うべきですが、建築をやる分にはそう問題は無いとも思います。

Others

MacBookやThinkPad以外にもSonyのVAIOや東芝のDynabookといった選択肢もあります。
こう言ってはみもふたもありませんが、正直なところ建築の設計や図面作成に関わる作業で必要なスペックというのはそれほど高くありませんから、見た目と値段のバランスを考えて適当に選べば良いと思います。
中身はそれほど大して変わりません。安いものは外見も中身もそれなり、あるいは旧モデル、そんなところです。データを作成する上では特に問題がでるわけでもありません。建築学科の学生が使用する分には、ものすごくハイスペックなマシンは必要ありません。

デスクトップパソコン ↑top of this page

iMac: Apple Computer

デスクトップパソコンを買うなら迷わずiMacを選ぶでしょう
21.5インチディスプレイ一体型モデルで10万円ちょっとで買えます。ノート型以外で部屋に一台という場合にはお勧めです。

Windows

あえてWindowsで選ぶならDellHPなどで良いんじゃないでしょうか。
スリムタワー型である程度必要な機能を備えるようにカスタマイズしてディスプレイを付けても十万円以下におさまりそうです。私はその値段を出すならiMacの方を選びますが。

DellにせよHPにせよ、しばしばキャンペーンを行うので、その期間中に買わないと損です。本体は数万円程度の冗談みたいな値段で買えることもあります。それでも私は今更Windowsマシンは買いませんが。外国の会社に金を巻き上げられるのが我慢できない人は、NECでも富士通でもなんでもどうぞ。どのみち全部日本で作ってるわけでもありません。
格安メーカーや自作も一つの選択肢でしょう。いずれにせよ、値段が安いものは中身も値段相応です。

安価なパソコンでも建築学科で必要とされる作業には十分働いてくれるはずなので、たとえば6-7万円で売られているパソコンでも二年前の15万円のパソコンよりは性能的には上だと思って、二、三年で買い替える前提で安いものを買うというのも一つの方法かもしれません。
価格的に20万も30万もするようなものはまず必要ありません。

周辺機器 ↑top of this page

フラッシュメモリ

データを持ち歩くためにUSBを介して直接データをやりとりできるフラッシュメモリがあると良いです。値崩れが激しいので、数GBのものでもそう高くないはずです。
小さいのでそれ自体を無くさないように気をつける必要はあります。

ポータブルハードディスク

学年が上がるにつれて大きなデータを扱うようになってくると、ケーブル一本で接続できるハードディスクがあればいいと思うことが出てくるかもしれません。
ハードディスクはデリケートなだけでなく、寿命もありますから、大切なデータは必ずバックアップしておくようにしましょう。外付けのHDDにしかデータを保存してないというのは不幸のもとです。

ソフトウェア ↑top of this page

できるだけソフトウェアにお金をかけたくはない

ソフトウェアを購入すると結構な出費になるのでできれば安く済ませたいというのは理解できます。
お金をかけずに日常的に使うソフトウェアをそろえるための覚え書きも参考にしてください。
無料で使うにはそれなりに努力が必要な部分もあります。多少なりとも努力をするか、お金を払ってソフトウェアを購入するか、二つに一つです。

CADおよび図面作成

本学の演習では2D CADとしてAutodeskのAutoCAD、3D CADとしてauto·des·sysのForm·Zが使われています。
AutoCadはFacebookのAutodesk Studentsのページから大学のメールアドレスで登録すれば、無料でダウンロードして使えますので、そちらを使うことを薦めます。Windows版とならんでMac版もありますが、Mac版は日本語化されていません。英語が苦手な人は、Windowsで動く学生版(使用期間二年間)を1万円で購入できます。Form·Zは国内の学生向けライセンスがなくなりましたが、クレジットカードを持っていれば、一年間(9月から翌年8月まで)US$40.00で学生向けライセンスを提供することができます。ソフトウェア自体は日本語版です。
Form·Zについては、学内のLANにつながっている限り、個人のパソコンにインストールして使ってもらうことも可能です。

Windowsを使っているのなら、図面作成にはJw_cadを使うのが一番安上がりです。なんといってもお金がかかりません。無料とはいえ多くの設計事務所で使われているように、機能的には何の問題もありません。
Macでお金をかけずに最低限の図面が描ける(大学の課題作成程度には十分な)CADと言うことであれば、CADintoshという選択肢もあります。これは$35(4000円ほど)のシェアウェアですが、未登録でも特殊なコマンド以外は試用してみることができます。
WindowsでもMacでも使うことができるCADとしては、Drafting CAD Proという選択肢もあります。1万5000円でおつりが来る程度の値段です。Pro版ではないスタンダード版なら1万円でおつりがきますが、スタンダード版ではDXFの読み書きができないため他のCADと図面のやりとりができませんのであまり意味がありません。
VectorWorksもいまだに設計事務所などでは広く使われていますが、値段的に学生諸君にはあまり薦めません。
あとは力技ですがJw_cadをMacで使う方法もあります。

3Dに関しては、自分で使う分にはAutoCADを使えるならそれで良い気はします。
建築のパースを書くと言う目的で言うと、Googleに買収されたSketchUpを使うというのも一つの方法です。無料版には機能の制限がありますが有料のPro版は日本語版も提供されています。
あるいはオープンソースのBlenderという選択肢もあります。高価な商用ソフトウェアにもひけを取らない機能ですし、MacでもWindowsでも使えますが、無料で使える代償として英語への拒否反応を克服することが必要です。

AutoCAD、Form·Z、VectorWorks、SketchUp、BlenderはMac、Windowsとも使用可能です。それ以外はWindowsのみの対応です。ただしAutoCADのMac版は英語版のみです。

ラスター画像処理系

Adobe Photoshop(アカデミック版:39810円)が最も一般的ではありますが、建築学科の学生にとってその機能の大半は永遠に必要とされないでしょうから、お金を出して買うならPhotoshop Elements(アカデミック版:6800円)で十分です。
わざわざ買わなくてもGimpのような無料でもかなり高機能なソフトウェアも多数あります。正直なところGimpを使っていればElementsが必要だとは特に思わないだろうとも思います。
Mac版のGimpはまだX11ベースだったりしますので、慣れない人はGimpベースのOSXネイティブパッケージが良いかもしれません。

ベクター画像系

Adobe Illustrator(アカデミック版:28000円)が広く使われています。
建築系の学生にとっては、これを使うかどうかは悩ましいところです。あればプレゼンテーションの質はあがるでしょうが、AutoCADに比べると高価ですし、操作も新たに覚える必要があります。AutoCADもレイアウトの自由度がかなりアップしてきたので、AutoCADで済ませることも選択肢の一つです。
Jw_cadでもプラグインの助けを借りればできることは結構あります。

ブラウザ

Internet Explorerでなければ絶対に見られないふざけたサイトを訪問する場合を除いて、IEではなく、Google ChromeFirefoxOperaなど、マイクロソフト社製ではないブラウザを使った方が良いと思います。リスクの分散はセキュリティ対策の基本ですし、システムとあまりに強く統合されたブラウザは使うのを躊躇します。そういう意味ではMacのSafariも同様です。
もっともFirefoxやOperaを使えば絶対安全などと言うことはありません。いずれにせよアップデートを欠かさずしましょう。

【重要】ソフトウェアの著作権について

正規のライセンスなくソフトウェアをコピーすること、コピーしたソフトウェアを使用することは著作権法違反です。
ですから
「ソフトを貸してもらえませんか?」
「ソフトをインストールしてもらえるんですか?」

と聞かれても、レンタルがライセンス上認められているアプリケーション、再配布が認められているフリーウェア、シェアウェア等はかまいませんが、正規に使用ライセンスを持っていない人に対する答えは「NO」でしかありえません。気に入らなければ著作権に関する考え方の違う国へ行って下さい。

少なくとも学生である限り、かなり安価なアカデミック版のソフトウェアを購入する権利があります。
パソコン本体を安く抑えて、差額分をソフトウェアの購入にあてることもできるでしょう。
必ずしもプロ向けに販売されているパッケージソフトウェアが必要なわけではありませんし、プロが使うソフトを使えば誰にでもプロ並みの図面や作品ができるわけではありませんよ。

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